1Q84 BOOK 1

「曲はヤナーチェックの『シンフォニエッタ』。渋滞に巻き込まれたタクシーの中で聴くのにうってつけの音楽とは言えないはずだ。」p11ほか多数

「…『シンフォニエッタ』の収められたレコードは一枚しか見つからなかった。ジョージ・セルの指揮するクリーブランド管弦楽団によるものだった。」p203

「…黒いトヨタ・セリカの開いた窓から、マイケル・ジャクソンの甲高い声が
背景音楽として流れてきた。『ビリー・ジーン』。」p27

「僕にとってのバッハの平均律みたいなもんなんだ。飽きるということがない。」p87

スイート・ロレイン:ナット・キング・コール

「ピアノとギターの若いデュオが『スイート・ロレイン』を演奏していた。
ナット・キング・コールの古いレコードのコピーだが、悪くない。」p102

イッツ・オンリー・ア・ペーパームーン

「そのあいだにブラウスのボタンをひとつさりげなく外した。バンドは『イッツ・オンリー・ア・ペーパームーン』を演奏していた。」p106

「アインシュタインもそうだったし、エジソンもチャーリー・ミンガスもそうだった。」p181

「とくにクラシック音楽を熱心に聴いてきたわけでもない。
ハイドンとベートーヴェンの…。」p198

「…ハイドンとベートーヴェンの音楽の違いだってよくわからない。」p198

「バルトークの『管弦楽のための協奏曲』がA面に入っている。」p203

動画:ベルリンフィル

「店内の壁に設置された大型テレビには、クイーンの映像が流されていた。」p238

「ようやくクイーンが終ると、今度はアバの映像だった。」p238

「天井の小さなスピーカーからは穏やかなバロック音楽が流れていた。
ハープシコードの伴奏のついたリコーダー・ソナタだ。」p285

「アリストテレスとプラトンは、たとえて言うならメル・トーメとビング・クロスビーくらい違う。」p310

「アリストテレスとプラトンは、たとえて言うならメル・トーメとビング・クロスビーくらい違う。」p310

「…管楽器の演奏する『サウンド・オブ・ミュージック』の挿入歌が小さな音で流れていた。雨粒と、バラと、子猫のひげと……。」p367

「『バッハがいい』『とくにお気に入りのものは?』『BWV846からBWV893』…『《平均律クラヴィーア曲集》。第一巻と第二巻』」p368

「『ほかには?』『BWV244』」……『《マタイ受難曲》』と天吾は言った。『歌詞を覚えているんだ』『おぼえていない』とその少女は言った。」p369

「読書用の椅子に座り、ジョン・ダウランドの器楽合奏曲『ラクリメ』を聴きながら本を読んでいた。」p382

「…シェイクスピアの芝居に感心したり、ダウランドの美しい音楽に耳を澄ますことができるのは、おそらくほんの一部の人だけでしょう」p384-5

「ハイドンのチェロ・コンチェルト、それも老婦人の好きな音楽のひとつだ。」p386